マッチングアプリでネカマしてみたら知りたくなかった現実を叩きつけられた話。
以前の記事で述べた通り、僕はマッチングアプリ(tinder)を使用中である。
https://powder57.hatenablog.com/entry/2019/06/19/201004
ただ、運良くマッチしたはいいものの、↑の件もあり、相手と何をどう話して良いかわからないのだ。故に相手からマッチ解除されたり、逆に申し訳なくなって自分から解除したり、といったことがしばしば起こる。
やはり魔法使い予備軍には厳しいアプリなのか。
そんな時、ふと思った。
他の男性会員は、女性とどのように会話しているのだろうか。
そして、どのように口説きにかかるのだろうか。
ネットを調べても、あるサイトでは「高学歴ならモテる。早慶か東大に行け!」とドラ○ン桜みたいなこと言ってたし(俺も国立大生のハシクレなんだよなぁ)、別のサイトでは「あなたのコミュ力次第です!」とか「自撮りを盛りましょう!」。それが出来りゃ苦労しねーっての。
というわけで、マッチングアプリに巣食うイケイケ男子の皆さんを直に観察する手段として、女として別のアカウントを作り、いわゆるネカマをすることにした。
余談だが、こっち(ネカマ)のコツは検索したらいっぱいあった。なんでだよ。
さぁ、モテモテでイケイケなおにーちゃん達。
アタイの餌食になって貰いますわよ。
アカウントを作って早速スタート。
するとどうだろう。
ものの数分で、あれよあれよとライク(SNSでいういいねのこと。お互いにライクすればマッチが成立する。)がつく。あろうことかスーパーライク(無課金ならライクされても誰からなのかはわからないが、だとしても自分がライクしたと伝わる必殺技。つまり、コレをされたらライクし返せば即マッチ成立。課金しなければ一日一回のみ。)まで。
逆にこちらがライクすれば、半数以上はマッチが成立する状態。
嘘だろ。
ちゃんと男としてやってる本当のアカウントは、多くても1日にに2~3マッチ、最悪ゼロだぞ?しかも無課金でのライク回数制限(確か100回/日)を全部使い切って。
このネカマ垢なら、1日分のライク使いきる前に今までの本垢の総マッチ数抜けるわ。
正直これでかなりヘコんだが、本題はトーク。
適当にライクしてたら、何人もマッチしたので、そのなかで自分から挨拶を送って来た人に返信し、トークを開始。
ここでも、いつもとの差が顕著に現れた。
思わず、
違うアプリ使ってんのかい!
って叫んだ。
心の中で。
何人かと同時に会話をするので、かなり忙しい。
前述通り、男側はそんな事ないのは承知済み。
どんな適当な返信をしても、間髪入れずに返信してくる。
数少ないチャンスだもんね。
それでも頑張って受け答えた。
キャラづくりしてるのもあって、めっちゃ疲れた。
トークのコツを掴む、っていう当初の目的は何処へやら。
この衝撃と疲労が大きすぎてすっかり忘れてた。
でもこれでハッキリわかった。
女からすれば、よっぽどの事がなければ特定の男一人に構ってらんない。
例えば共通の趣味とか、盛り上がれる理由がなければ、適当な返信して、次の男とトーク。その繰り返し。
そりゃ会話も変なところで切れるわ。
プロフィールに「暇潰し」って書けるわ。
ライクする相手も選び放題だわ。
男に厳しすぎでしょ。
出来れば知りたくなかった。
コレを知ったあと、本当のアカウントのほうに触るのが億劫になった。本末転倒である。
さらにもうひとつ、もっと恐ろしい事実も知ってしまった。
本来の目的はまだ達成してないから続けよう。というタテマエで、女を演じ、男を騙すという背徳的快感に酔いしれる自分がいることに気づいてしまったのだ。
挙げ句の果てに、心の奥の何処かから、
女に生まれれば良かった、
と微かに聞こえる。
怖い怖い怖い。
こっちのほうが知りたくなかった。